本当に本当に大丈夫か

「かかってこいや!!」

<再演>KENTO KUROU in “Dark Retribution”

 

 

 


こんにちはこんばんは。
続編が決まり、今日が当落日なので再演の感想をまとめました。すごく断片的で箇条書き。思い出した事あったら適当に追記します。
DVD楽しみダナーーーーーーッ!(ズタボロメンタル)

 

 

 

 

  

<再演>KENTO KUROU in “Dark Retribution”
東京キネマ倶楽部 2019.4/12~2019.4/15 全7公演

 

 カイトお゛兄゛様゛゛!!!!
再演決まった瞬間から動機息切れ気つけがやばくて、チケ申し込み画面見ただけでゲロ吐きそうになったし実際当落出てから公演終わった今の今もゲロ吐きそう。

そもそもそこまでカイト様に意識なかった(ってもパシフィコでの手紙聴いてこれ絶対復讐しに来る…!って思ってたけど)のに気付いたら愛が爆発加速とまらねぇぜ!状態になっていて、初演の時1回しかお屋敷にお邪魔できなかったのが今でも後悔なのでそんな後悔しないようにってのが1つと、次いつカイト様のお姿を拝見できるのか分からない+今同じ時代に生きることができている現実を目に焼きつけたい気持ちで全通しました。久しぶりに観劇に対する意識が強くて、カイト様のお洋服に(ケント様との白黒等々対比で)白色が一切入っていないので4日間一切白色入れなかったから完全に喪服みたいになった日もある。小物も真っ黒統一してピアスも髪型も毎日変えてお屋敷に向かってお姿を拝見できたのは幸福でしかなかった。というか完全に恋する女心情だったもんあれ。

初演の時はいい意味で人間味が薄かったので崇拝みたいな気持ちでいたけれど再演でめちゃくちゃに人間味が溢れていて生きてらっしゃる…!って今度は別の意味で崇拝してます。マリア様みたいな気持ちで見ちゃう。ステンドグラスとか最高に似合う。後光の王冠とか

 

  自分でもなんでこんな盲目的になってんだろうとは思いつつ19年4月1日に公式垢から発表された「一部追加シーン」の一言見て泣きました。何!?追加シーンて何!?!?!?そっから(初演観ているから結末分かってるのにしんどすぎて)いっそ一思いにやってくれ…って気持ちが公演近づくに連れて溢れて気が動転しすぎて夜バの時間二時間くらい勘違いして家出ちゃったりしましたがなんとかお屋敷着いて7公演観てきました。

感想とか内容はついったでぽつぽつ呟いてたのでそれを軽くまとめようと思ったけどめんどくさくなったので適当に抜粋した。

 

 

  ・初演再演で印象変わったり変わらなかったりの中で産まれた瞬間からもう将来が(軽く)決まってるのってしんどくないのかな。その運命に必然的に良くも悪くも振り回されるわけじゃないですか。
カイト様は長男なのもあって常に完璧であれ、と言われ次男のケント様は乳母や執事達から沢山愛情を注がれて、この作品で判明した「兄さんは何でもできるからお父様からもお話してもらえる」っていうケント様の認識と、「誰にも咎められず好きなことが出来ていつでも僕だけに責任が圧し掛かる」カイト様の認識のズレというかお互い無い物ねだり、自分には与えられなかった出来なかった部分を羨ましがっていたんだなって。その部分を2人で補っていければよかったんだろうけど、教育の方針?九瓏家は【当主】って考えが強いから補ってってより個々で、みたいな考えが強くなっちゃったのかな。それもあって、「なんで僕の言う事は誰も聞いてくれないの」「僕は何ですか?(ぼくは誰……?)」も苦しかったです。辛くない??息子から僕って誰?僕を見てよ…って言われるの。というか親に対して出る発言としてはなかなかやばいと思うんですがどうなんでしょう。お父様悪い人ではないんだろうけど厳しいなぁ。

 

 

・「旦那様がカイト様を褒めた事は一度もない」って香川さん言ってたけど、これ踏まえると直前まで会話してて人間らしい会話できるかなって思っていたのに出来なくてもやもやしてたお兄様の目の前でケント様がお父様から褒められてるのしんどすぎない…?なんで!?なんでお父様、弟は褒めてあげるのに自分にそっくりな兄の事は褒めてくれないの!?!?!?その瞬間お兄様が握り拳作っていたのも印象的でした。この一家すれ違いすぎてて辛い。(似てるから言わなくても通じるやろ!なのか 私は褒めとかいらないから息子にもいらんやろ!なのか分からないけど)
それもあって、カイト様があんなに皮肉言っても上手い具合に丸めてしまうというか逆に逆手に取る香川さん、昔っからこんな感じだったんだろうな~!って過去が見えてとても微笑ましかったです。きっと香川さんは執事という立場からも、香川さんって1人の人間としてもカイト様のことを褒めてくれたと思うんですよね。カイト様もそれは嬉しかったと思います。だけど一番褒めてほしい相手はお父様だし香川さんもそう思ってる事は理解してそうだからここもここでもどかしい。

ちょっと脱線しますが、太陽の五箇条の時には居たけど月の五箇条のときには居なくてNAzNA踊ってない香川さん最高に好きで、主人であるカイト様がご帰宅されたからお世話してただけって言っちゃえばそれまでだけど、わざとこういう演出なのかと深読みしちゃいます。主人はカイト様ただ1人感はちゃめちゃに好きなので続編でもそのままであってほしい。

 

 

・別にお互い嫌っていないしむしろ好きだと思うものの事故以来更にすれ違ってしまった2人だけど逆に23年経ったからこうして和解?できたのかなって。時間が解決してくれるなんてよく言うけどまさに(それもあったん)だなぁって。

カイト様がケントのせいで…!って恨んでいるんだとしたら23年間の間に何かしらアクション起こすだろうし、逆にわざと何も起こさなかったのなら食器棚倒れる前、祝賀パーティー中に吹っかけるんだろうけどそれもなくパーティー当日真っ先に秘密基地向かったのって全部分かってたんだろうなってケント様が自分にどういう感情を抱いていてどんな行動を起こすかとか。でも向き合おうとしてるのに、目を合わせてもらえないの含め避けられるって他人ですらしんどいのに実の弟にされたらそりゃいつにも増して皮肉もキツくなるよ…
だけど食器棚倒れてきた時(いくら成長したっても(カイト様まじで危なすぎる心臓キリキリなった)、このときのケント様の心情考えるとトラウマ目の前で掘り起こされてるような状態すぎて偶然ではあるといえ荒治療すぎない!?でも、そういうことじゃないんですよね。怪我するかもとかそんなこと以上に守らなきゃ/助けなきゃって当時の事故同様また弟を突き飛ばしたのが答えなんだと思います。

 

 

・お兄様に合うのが怖くて幼児後退してるのに「こわいよぉ…カイト兄さん……」ってお兄様に助け求めるのあまりにも矛盾した感情渦巻きまくってるなって感じたのは初演再演変わりなかったです。上記にも書いた通りカイト様がケント様を嫌いではなかったように、ケント様もどんな(精神)状態であろうと助けを求めるのは乳母でも執事さんたちでもなくお兄様だけだったんだな、とも。
あと、一緒に観た母親が「ふさわしくなくなった。って出て行ったのも理由ではあるんだろうけど、自分がこのまま家に居たら(パーティーの時に噂話してたお客様みたいに)弟に矛先が向くかもしれないから守るために出て行ったのもあるんじゃない?」という考察してて、いや母~~~~~!!?!自分にはなかった考えだったので目からウロコ。すこしでも似た兄弟図の(3兄弟の真ん中っ子)母親からの考察聞けたのはよかった。わたしは一人っ子なのでどうしても親以外の肉親に向ける感情がよく分からないから。
そう考えると演じる役と家庭環境違くてもすこしでも理解して別人になる俳優さんや役者さん凄いですよね(小並)

 

・それと追加シーン7公演中7公演全部泣いてしまって、ステージにはお兄様に会うのが怖くて幼児後退しかかってるケント様しかいないんだけど、ライトと声で当時の状況を知る事が出来たんですよね。ガラス棚が倒れてきた時・お兄様が事故後にお屋敷に戻ってきて鏡などを全て撤去させた時・香川さんが唯一の兄弟写真をケント様から取り上げた時。
ぜんぶしんどい。事故は勿論だけど何が衝撃だったって、カイト様がガラス撤去命令した時に「映るんだよ…!歪んだ化け物が!!僕は化け物じゃない!僕は…誰……?誰なんだ香川!!!」って泣き叫んで鏡粉砕させてた事。カイト様って感情露にする事あっても泣いた所見たことなくて勝手に泣かない、と思い込んでたのと隠してはいるものの顔に対しての発言自体は無かったからぐちゃぐちゃになった状態で泣いてるその声聴いただけで苦しくて喉ぎゅっ、ってなった。わたしが勝手に想像してマリア様を押し付けているだけであって、カイト様だって人間だと痛感させられました。
これに追い討ちをかけるように辛かったのが、この追加シーンってケント様の過去の想い出というか記憶たちなのでカイト様が精神不安定な時をケント様は見ているって事。
最後に渡したお手紙の一文に「兄としても完璧でありたいと思っていた」とあるけど、きっとカイト様はこのときの姿をケント様には見せたくなかっただろうし(右半身の事+精神不安定な事)見られてたこと理解してるのかまでは分かりかねますが、この事をケント様が覚えている事も辛い。カイト様なんで僕が、と言っているのはケント様に対してではないのは明白でもこの状況を見てしまっているケント様は謝ったときの言葉通り「僕が兄さんを壊した」という気持ちが更に強くなり自分を責めてしまった気がします。

それから、唯一の兄弟写真持ってかれっちゃった時のケント様の心情も苦しいです。初演再演観てる限り(○○様担当ってのはないんだろうけども、椎名さんがお父様で)香川さんはカイト様担当って印象だったから、香川さんの意思は置いといて、主人の言う事が絶対なのは揺るぎないのでお写真も取り上げられちゃったんだろうな。
「なんで僕の言う事は誰も聞いてくれないの!!」に対する答えってある意味周りの優しさだったのかもしれません。自分のせいで大怪我をさせたと思わせないように、兄弟それぞれ傷つかないように。でも傍がやさしさだと思っていても本人からしたら疎外感や誰も見てくれていない、と思うのに繋がってしまう。やっぱ人間言葉にしなきゃ分からない事たくさんあるよ~~!!この一家はもっと会話してくれ。

 

 

 ・お兄様もお父様も見つめあうと素直にお喋りできないタイプ(すごくざっくり言えばツンデレby母)だからああいう棘があって皮肉たっぷりになって家族内ですれ違いが起こっているけれどみんな愛がない訳ではないのは分かるのでこれを機に一歩でも歩み寄れている事を願っています。
そういえば、再演後に初めて知った事があって、初演の時から脚本の伊織さんが「最初はカイト様を悪い人として書こうと思っていた」といった発言をしていたらしく泣いてしまいました。きっと悪く書かれていてもキャラとしては好きになったと思うけど人間として好きになったかはわからないので、人として好きになれた今にとても感謝です。素敵なお兄様を誕生させてくれて本当にありがとうございます。

 パーティー会場通る時に一度顔を逸らしてから意を決したように歩き出すのはそういう目を今まで向けられてきたんだろうし、いくら本人が事故の事を受け入れて進もう(割り切った訳ではなく)としてもこれからもパーティー会場のお客様みたいな目を向けられていくだろうから永遠に右半身の怪我は纏わりつくだろうし、お父様に会う時には足を(寄せて)揃えてお辞儀するのは教育が行き届いてるのは勿論やっぱりカイト様にとってお父様は絶対なんだろうなって分かるから些細な動きから彼の心情を垣間見れた気がします。あと手の所作がすごく美しくてポケットチーフやネクタイピンがとってもおしゃれなの大好きです。美しすぎる。
九瓏海杜の人生はきっと計り知れないくらい辛い事も苦しい事も(嬉しい事も)あったと、憶測でしかわたしは考える事が出来ないけれど今生きている事、同じ時代に生きる事が出来て本当に幸せです。お屋敷に行って少しでも人となりを知ることができるのも嬉しいです。お料理が得意だとか、思ったよりリアクション取ったりするので。目も見開くし人に向かって指差したり呆れたり拍手しようとして杖落としちゃったり…いやカイト様かわいいな!?!

 

 

 そんなかんじで千穐楽に発表された続編のチケ申込も無事完了し、追加キャストにママ居て31のアイス食べながら少し泣いた。もしかしたら息子達とのほのぼのが観れるかもしれないのやばくないですか??しぬのか?もう3次元では九瓏さん家の集合写真を見ることは叶わないの悲しいけれどこうしてまたお屋敷にお邪魔させてもらえて一家のお話を観させていただける事はすごく嬉しいので目に焼き付けてきたいと思います。
今度こそ貴賓室から観る。絶対あの席に座る(素振り)

 ※余談
頭ぽんぽん会って何ですかね…?
最初読んだ時、わたしたちが頭を差し出すってより先生の頭をぽふっ、できるのかなって思ってしまいました。
トークイベ1回だけですが参加できるのでどんなお話聞けるのかわくわくしています。

はやくジャケも知りたいです。

 

 

 


それでは。